Continue関連企画 case.4|笠井友仁+髙安美帆 “YUDATE-19”
今日10月1日は中秋の名月。月が綺麗ですね。
来月11月7日はtheater E9 kyotoにおります。同じ時間・空間を過ごせたら、私はなにより幸せです。まだまだコロナの影響が続いていますが、どうぞすこやかな毎日を。お待ちしております。
THEATRE E9 KYOTO ×京都舞台芸術協会ショーケース企画 “Continue”
-関連企画 case.4-
幼少から神楽を舞い、エイチエムピー・シアターカンパニーの俳優として活動をしている髙安美帆は、近年、日本の民俗芸能・神楽の舞手である自身の身体性をみつめ、伝統や慣習を乗り越えて、今といかに繋ぐことができるのかを探求しています。
2020年の秋、THEATRE E9 KYOTOのロビーで、髙安がE9ショーケース企画「Continue」 関連企画において、湯立神楽(ゆだてかぐら)の舞を基にした『YUDATE-19』を発表します。湯立神楽は、神楽の形式のひとつです。釜で沸かした湯を神仏に献上し、またこれを人々にふりかけて祓い清めて魂の再生をはかり、無病息災・五穀豊穣など個人や共同体の願いが込められている日本の伝統的な行事です。湯立神楽は全国各地で行われており、その内容は地域によって特色があります。
本作品のタイトル『YUDATE-19』の19は、E9→イーナイン→19と読み替えたもので、THEATRE E9 KYOTOのロビーで、湯立神楽の舞を基にした振る舞いと、湯のしぶき、立ちのぼる湯気など、湯をめぐる現象を体験していただきます。
企画開催によせて
近頃、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、手洗いやマスク着用が当たり前になりました。ところで、ずっと以前からこれらを行っていた場所があります。それは神社です。参拝者は鳥居をくぐると、必ず手水屋へ足を運び、手を洗います。また、水をかけて穢れを清める儀式があり、「湯立神楽」もそのひとつです。そして、人が吐く「いき」を穢れとみなし、神職はご神体を触るさい、必ずマスクをします。このように以前からある行為が感染症対策に繋がっていることは、けして偶然では無いでしょう。コロナ禍のなかで、劇場をどう続けていくのか、神社の「ふるまい」から探りたいと思います。 笠井友仁
日時 11月7日(土) 10:00/12:00/14:00
・各回10名
・受付開始は開演15分前です
・上演時間予定 30分
料金 1,000円
1,500円(1000円+投げ銭500円)
3,000円(1000円+投げ銭2000円)
5,000円(1000円+投げ銭4000円)
10,000円(1000円+投げ銭9,000円)
※チケット代に”投げ銭”を上乗せした券種をご用意いたしました。投げ銭分はTHEATRE E9 KYOTOへの寄付となります。
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プロフィール
笠井 友仁(かさい・とものり)
演出家。大阪府八尾市生まれ、宮城県仙台市出身。近畿大学文芸学部芸術学科舞台芸術専攻を卒業。その後、エイチエムピー・シアターカンパニーを結成し、2008年3月まで代表を務め、現在まで全作品の演出を担当している。同年、ゲーテ・インスティトゥートの奨学金を得てTheater Treffen 国際フォーラムに参加。14年6月から20年6月までNPO法人大阪現代舞台芸術協会の理事長を務めた。主な演出作品にアイホール 現代演劇レトロスペクティヴ『阿部定の犬』、メイシアタープロデュース公演 SHOW劇場『少年王國記』など。05年に『traveler』の演出により若手演出家コンクール優秀賞受賞、14年に『アラビアの夜』の演出により文化庁芸術祭演劇部門新人賞受賞
髙安 美帆(たかやす・みほ)
俳優、振付演出。大阪府八尾市出身。8歳より浪速神楽をはじめる。近畿大学文芸学部芸術学科舞台芸術専攻卒。卒業後、エイチエムピー・シアターカンパニーに参加。ゲーテ・インスティトュートの奨学金を得て、2011年にTheater Treffen 国際フォーラムに参加。ベルリン留学中にアンジェイ・ヴィルト氏に出会い、薫陶を受ける。2012年、自らのルーツである神楽をテーマにした個人活動をはじめ、異ジャンルのアーティスト達と共同制作し国内外で発表している。また、世界演劇講座、DIVEラボ+観劇講座など、演劇講座の企画運営も行っている。エイチエムピー・シアターカンパニー、舞夢プロ所属。追手門学院大学社会学部非常勤講師。NPO法人大阪現代舞台芸術協会理事。
髙安美帆 2013年3月ニューヨークでのインタビュー映像
主催・企画製作| 笠井友仁+髙安美帆、THEATRE E9 KYOTO
協力|NPO法人大阪現代舞台芸術協会(DIVE) 写真提供|破墨プロジェクト
お問い合わせ
THEATRE E9 KYOTO TEL:075-661-2515(10:00〜18:00) MAIL
THEATRE E9 KYOTO ×京都舞台芸術協会ショーケース企画 “Continue”
本企画は新型コロナウィルス感染症拡大防止のための延期となったショーケース企画“Continue”の、関連企画として行われます。
ショーケース自体の延期時期はまだ未定ですが、本企画のテーマでもあった、“ Continue(続けること)”を、今一度、参加アーティストと共に捉えなおし、今だからこそできる、様々な取り組みや企画を、継続して発表していきます。